なぜだろう、京都が好きだ。これまで感じてきた京都を、振り返ってみよう。



第1フェーズ 清水寺なんかすごい

最初は、有名なところを回った。

修学旅行のバス移動だったり、友達と車で回ったり。そんな感じ。

気が付けば、名所の入り口。

中に入れば、そこには教科書にのっている歴史的建造物。

すごいな。1000年前の人が、つくったんだよ。

すごい。

そんな感じ。



第2フェーズ 歩いても行けるのか

清水寺から八阪神社まで、はじめて歩いたとき、

なぜか感動した。

あの、みたことある名所と、

この、みたことある名所と、

「ちゃんとつながっているんだ」

そう実感できた。

「昔の人は、どういう気持ちで移動したんだろう?」

「昔は、どんな風景でつながっていたんだろう」

興味がわいた。



第3フェーズ 観光地以外?も知った

観光地はたくさん回った。

何ルートも何ルートも、名所めぐりをした。



でも、都会部分はあんまり知らなかった。

わざわざ京都まできて歴史も感じられそうにない街には行かないもんね。

少なくとも、優先順位は低い。



あるとき、時間が余ったとき、

四条や京都駅で時間をつぶすという機会ができた。

「まあ、都会部分だし都会部分だな」

正直な感想。

観光地として、都会というのはすぐ飽きてしまうものだ。東京も大阪も名古屋も福岡も、そうだろう。



「んーでも、便利な街かも」

「いい感じの便利さ、近さ、人口密度」

「不便しないかもな」

そんな感じ。



第4フェーズ 京都全体の広さを把握した

このまえ、自転車で、西から東まで爆走した。

あんがい行ける距離だった。

歩いてでも、京都駅から東山も、がんばれば行ける。

地図でしかみたことのない京都全体を、

からだで感じた、特別な時間だった。



住んでみる妄想もした。

あそこは便利、あの辺に住みたい。

つらくなったら、お寺でもまわって、心を落ち着かせよう。

さみしくなったら、観光客をみにいこう。



京都っていいまちだな。

住みたいな。

最近は、そう思うようになってきた。



京都に住みたい。



京都に住みたい。